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お知らせ2025年01月08日

臨床研究におけるデータ公開(オプトアウト)/覚醒時脳波で認められるCyclic Alternating Patternの臨床的意義

 
研究課題名
「覚醒時脳波で認められるCyclic Alternating Patternの臨床的意義」
 
研究の対象
2020年4月~2024年3月に当院で脳波検査を受けられた方
 
研究目的・方法
Cyclic Alternating Pattern(CAP)はノンレム睡眠時にみられる睡眠脳波パターンであり、神経救急現場での昏睡状態の患者で認められることが知られています。今回、認知症を伴う神経変性疾患において、覚醒状態にも関わらずCAP脳波を呈する患者さんがいることを見出しました。認知症を伴う神経変性疾患では皮質下の睡眠-覚醒機構のホメオスタシスが障害されていることが報告されており、このことが覚醒状態でのCAP脳波の出現に関わっている可能性があります。覚醒状態でのCAP脳波を呈する患者さんの特徴を調べることで認知症と脳機能低下、脳波変化との関連性の理解が深まり、神経機能異常の検出力を高めることができると考えています。
 
研究に用いる資料・情報の種類
情報:年齢、性別、既往歴、併存疾患、臨床経過年齢、臨床診断名、発症年月日、臨床症状、臨床所見、嚥下機能評価、常用薬やサプリメント、治療の有無、治療への反応性、家族歴、職業歴、臨床経過、脳波検査、血液検査結果、尿検査結果、髄液検査結果、脳波所見、電気生理学的検査所見、神経心理検査、画像検査所見 等
 
お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
 
福岡中央病院
〒810-0022
福岡県福岡市中央区薬院2丁目6番11号
TEL:092-741-0300
脳神経内科医師 柳原由記