医療法人社団 高邦会 福岡中央病院

病院紹介

医療機器

一般撮影装置・ポータブル撮影装置

腹部のガス像、結石の有無、全身の骨・軟部組織などの状態をX線の吸収差(組織や骨などのX線の通過しやすさ)を利用して画像化する検査です。
DR(Digital Radiography;コンピュータによってデジタル処理されたX線画像)を利用し、少ない放射線量で高画質な画像を提供できるシステムを使用しています。
一般撮影検査室までの移動が困難な患者様のために、ポータブル式のX線撮影装置を用いて病室で撮影することもあります。手術室での撮影にも使用されます。

関連疾患

  • 肺がん・肺炎(誤嚥性肺炎含む)・肺水腫・心不全・胸水の確認
  • イレウス・便秘・腸管ガス像の確認
  • 胃管/ドレーン位置確認・気胸/胸腔ドレーン留置後の確認
  • 設置装置

    • BENEO-FX
    • Radnext50
    • RADREX
    • RADspeed Pro

マンモグラフィ装置

乳房専用のX線装置を用いて2枚の板で乳房を挟んで行う検査です。
多少の痛みを伴いますが、しっかり圧迫した方が乳腺組織や脂肪組織が広がってよく観察できます。そうすることにより乳房内の濃度差を写し出すことができ、触診で発見できないような微細な石灰化などの発見につなげることができます。
当院では検診マンモグラフィも行っており、女性技師が患者様の気持ちに寄り添うことを心がけながら対応しています。
新病院開院に合わせ最新の機器を導入しました。

関連疾患

  • 乳がん・乳腺症・乳腺炎・乳腺線維線種・葉状腫瘍

設置装置

  • AMULET SOPHINITY

骨密度測定装置

骨の中のカルシウムを含むミネラルの量の割合を測定する検査で、骨粗しょう症の診断やその予防診断に有用です。骨粗しょう症は、骨の強度が低下し、骨折の危険性が高くなる病気です。骨密度を測定することで、骨粗しょう症の診断や骨折危険性の評価が可能となります。

関連疾患

  • 骨粗しょう症
  • 設置装置

    • HorizonCi
    • B-cube

CT

先進のAI技術によって実現した超解像再構成技術により、画像の高精細化をしており、低管電圧/高出力により、個々の検査内容に応じた柔軟な条件設定や被ばく線量の低減・低造影剤検査に貢献しています。
CT検査では患者様の体の輪切り画像を撮影して内臓の様子を観察していきます。
当院にはキヤノンメディカルシステムズ社製320列CT AquilionONE INSIGHTを導入しており、最新の画像処理技術PIQE(Precise IQ Engine)を用いて、低被ばくでありながら高画質の画像を診療に提供しております。
また、造影CT検査でも造影剤の量を減らして検査を行う事に期待できますので、より安全な検査に向けて工夫を行っていきます。

関連疾患

頭部
  • 脳出血・くも膜下出血・脳梗塞・脳腫瘍
胸部
  • 肺がん・肺炎・結核・肺気腫・冠動脈疾患・大動脈瘤・大動脈解離
  • 食道/気管/気管支の異常
腹部
  • 肝臓がん・肝血腫・胆嚢がん・胆管がん・胆嚢炎・胆管炎・胆管結石・膵臓がん
  • 膵炎・腎嚢胞・腎細胞がん・副腎腫瘍・消化管裂孔・腸閉塞・虫垂炎・憩室炎
  • 腹部大動脈瘤・子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍・子宮がん・卵巣がん・前立腺がん
  • 設置装置

    • AquilionONE INSIGHT:1台
    • AquilionServe:2台

MRI

3.0TMRI装置に新たにAI技術を導入し、時間分解能の向上と画像の高詳細化を可能としています。
MRI検査は放射線を使わず、磁気と電波で体内を撮影するため安全性が高く、脳・脊椎・関節・腹部など幅広い部位の診断に対応可能です。当院では、最新鋭のMRI装置を2台導入し、より精密で快適な検査環境を整えています。高磁場3.0テスラMRI装置は、微細な病変や血管の状態まで鮮明に抽出でき、早期診断に大きく貢献します。また、1.5テスラMRI装置はDeep Learning Reconstruction(DLR)技術を活用したAiCE(Advanced intelligent Clear-IQ Engine)やPIQE(Precise IQ Engine)といった最新技術を搭載し、高画質と高速撮像の両立が可能になりました。静音性に優れ、閉塞感を軽減した設計で、リラックスして検査を受けられます。経験豊富な技師と医師が連携し、迅速かつ正確な診断を提供します。

関連疾患

  • 脳腫瘍・脳梗塞(特に急性期の早期診断)・脳出血・くも膜下出血
  • 脳動脈瘤・血管奇形(MRAで非侵襲的に血管描出)・認知症・多発性硬化症
脊椎・脊髄
  • 頸/胸/腰部の脊椎・脊髄疾患・椎間板ヘルニア・頚椎症・脊柱管狭窄症・脊椎腫瘍
関節
  • 靱帯損傷・半月板損傷・骨挫傷・大腿骨頭壊死
腹部臓器
  • 肝腫瘍・胆石・胆嚢炎・膵臓腫瘍・膵炎(MRCP)
骨盤内臓器
  • 子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍・子宮がん・卵巣がん・前立腺がん
  • 設置装置

    • SIGNA Pioneer 3.0T MRI
    • Fortian 1.5T MRI

X線透視装置

X線透視装置はX線を用いてリアルタイムに体の内部が観察できます。消化管の検査(バリウムを用いた胃透視検査など)や、整形分野などでも使用され、病変の様子を確認しながら診断や治療を行うことができます。また、内視鏡検査と併用する事もあり内視鏡カメラの位置を透視画像で確認しながら安全に治療を行うことを可能としています。

関連疾患

  • 胃がん・食道がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸がん・潰瘍性大腸炎
  • 胃瘻交換・骨折整復・椎体神経根ブロック
  • 設置装置

    • Astorexi9:1台
    • Raffine-i:2台

血管造影撮影装置

血管造影撮影装置では心臓カテーテル検査や下肢EVT(末梢血管に対する血管内治療)を主に行います。心臓カテーテル検査では心臓の血管が一部細くなることで起こる心筋梗塞など命に関わる病気を予見する事ができ、細い箇所をバルーン(小さい風船が付いたもの)で膨らませてステント(金属製の網目状の筒)を留置して血流の通り道を元に戻すという手技を行います。当院ではバイプレーン(撮影機能が2面搭載されている)装置にて検査を行いますので一度の撮影で2方向の動画撮影が出来ます。これにより被ばくと造影剤の使用量を低減でき、手技がより短時間で円滑に行えることを可能にしています。

関連疾患

  • 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)・不整脈・先天性心疾患
  • 弁膜症・心筋症
  • 設置装置

    • Alphenix Evolve Edition

外科用イメージ装置

外科用イメージ装置とは先述したX線透視装置の移動型となります。主に手術室において使用される装置であり、整形外科手術でよく行われている金属製の部品を体に埋め込む手術の際にリアルタイムに骨の状態を確認しながら手技を進めていくのに使用されます。

関連疾患

  • 整形外科手術全般・中心静脈カテーテル挿入
  • 設置装置

    • OEC One CFD:2台

新病院開院と共に新しく下記の検査が可能となりました

PET-CT

PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略で、放射能を含む薬剤(放射性医薬品)を用いる核医学検査です。この薬剤を注射して体内における薬剤の分布を専用装置で撮像することにより、全身のがん検索や脳の状態を調べることができます。
アルツハイマー病の最新治療薬であるレカネマブの使用適正があるのかを調べる「アミロイドPET検査」が近日中に検査可能となる予定です。

対象疾患

  • 悪性腫瘍(早期胃がんを除く)・てんかん
  • 虚血性心疾患における心不全・心サルコイドーシス
  • 設置装置

    • Cartesion Prime Luminous Edition

SPECT-CT(RI検査)

SPECT-CTとはSingle Photon Emission Computed Tomography(単一光子放射断層撮影)の略で、放射性医薬品を体内に注射し、その薬剤の集積・分布を、特殊な装置を用いて放射線を検出し、画像化する核医学検査です。
この検査を行うことで様々な臓器の代謝や血流などの機能的な情報を得ることができ、病気の有無や病態の診断に役立ちます。当院のSPECT装置はCT(吸収補正用)装置を搭載しており、従来機より病変抽出率が向上しています。

対象疾患

脳領域
  • 脳血管障害による脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳動脈狭窄症などの診断
  • アルツハイマー型、レビー小体型、血管性認知症などの認知症診断
  • てんかんによる焦点部位の血流異常検出
心臓領域
  • 狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患の血流評価
  • 心不全・心筋症に対する心筋機能や交感神経機能評価
  • 心筋梗塞後の生存心筋評価
骨領域
  • がんの骨転移などの骨転移検索
  • 疲労骨折や微小骨折の診断
  • 炎症・感染症:骨髄炎、膿瘍などの評価
腎・泌尿器領域
  • 腎動態評価(レノグラム):腎機能障害、閉塞性尿路疾患、腎血管性高血圧症の診断 
  • 設置装置

    • NM CT850