医療法人社団 高邦会 福岡中央病院

診療科・センター

整形外科

脊椎を含むすべての運動器疾患に対応し、患者様一人ひとりの希望に寄り添った最適な治療を提供します。

診断や手術適応は、チームで徹底的に議論し、患者様ごとに最善の治療法を選択することを大切にしています。

整形外科では、脊椎や股関節の障害を中心として運動器の全ての疾患を対象として診療しています。脊椎疾患として多いのは、上肢の痛み・しびれ、巧緻運動障害(箸使用や書字などの細かい動作が困難)、歩行障害(痙性歩行:起立歩行・階段昇降の不安定感)などを引き起こす頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニアや、下肢の痛み・しびれ、間欠破行(連続で長く歩けない)などを生じる腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などです。
基本的には保存治療を優先的に行い、保存治療に抵抗性の症例に対しては外科的治療を行います。手術適応はチーム内で徹底的に議論し、それぞれの患者様に最も適した方法で治療することをモットーとしています。
診断や治療が困難な症例に対しては、脳神経センターやほかの診療科と合同で検討し、原因精査および、必要な先端的医療を提供させていただきます。
また、手術を行う際は可能な限り低侵襲手術での治療を優先することとし、内視鏡手術や経皮的脊椎固定術、椎間板酵素注入手術等の低侵襲手術も行っております。

股関節疾患では、変形性関節症とその原因となる臼蓋(寛骨臼)形成不全の治療を得意としています。50歳未満の症例には原則として骨盤や大腿骨の骨切り術による関節温存手術を行っており、高齢の変形性股関節症の患者様には全人工股関節置換術(THA:Total Hip Arthroplasty)を施行しています。
通常、術後数日で歩行練習を開始し、疼痛の軽減とともに股関節機能の早期回復が得られます。その他、膝関節疾患の治療も得意としており、前・後十字靱帯損傷に対する靱帯再建術、半月板損傷に対しては半月板縫合術や切除術、変形性膝関節症に対しては関節温存手術である高位脛骨骨切り術(HTO:High Tibial Osteotomy)や、変性が強く関節温存が難しい症例では全人工膝関節置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)を行っております。

その他、脊椎椎体骨折や大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折などの骨粗鬆をベースとした骨折の治療も行っており、手術だけではなく、骨折を繰り返さないための骨粗鬆症治療も積極的に行っています。また手の障害であるばね指、手根管症候群、足関節・足部疾患であるアキレス腱炎、足底腱膜炎、外側靱帯損傷後不安定症(捻挫後不安定症)、外反母趾などに対する治療も行っています。
診療日時
月~土曜(祝日、年末年始を除く)
[診療時間]9:00~12:30/13:30~17:00
[受付時間]8:30~11:30/13:00~16:30
※土曜日は午前のみ
連絡先
[予約専用]TEL:092-741-5400
[お問い合わせ]TEL:092-741-0300(代表)

主な手術

脊椎手術

  • 頚椎前方手術(ヘルニア摘出含む、顕微鏡下手術)
  • 頚椎椎弓形成術(脊柱管開大術)
  • 頚椎後方椎間板ヘルニア摘出術(顕微鏡下手術)
  • 胸椎黄色靱帯骨化症手術(骨化切除術)
  • 胸椎後縦靱帯骨化症手術(除圧固定術)
  • 胸腰椎圧迫骨折後偽関節手術(前後方手術)
  • 腰椎椎弓切除術(内視鏡下手術も含む)
  • 腰椎椎間板ヘルニア摘出術(内視鏡下手術も含む)
  • 腰椎後方除圧固定術(後側方除圧固定術、椎体間固定術、制動術etc)
  • 経皮的椎体形成術(BKP:Ballon Kyphoplasty)
  • 脊椎変性後側弯症手術
  • 椎間板酵素療法手術

股関節手術

  • 寛骨臼回転骨切り術(CPO:Curved Periacetabular Osteotomy)
  • 大腿骨骨切り術
  • 人工股関節置換術(THA:Total Hip Arthroplasty)

膝関節手術

  • 内視鏡下前・後十字靱帯再建術
  • 内視鏡下半月板手術(形成術含む)
  • 高位脛骨骨切り術(HTO:High Tibial Osteotomy)
  • 人工膝関節置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)

外傷・その他

  • 骨接合術(各種骨折に対する手術)
  • 手根管開放術
  • 肘部管開放術
  • 腱鞘切開術(ばね指手術)
  • 外反母趾矯正術
  • 関節鏡下足関節不安定症手術